北千住の最大の魅力は、歴史の温かみと若者たちの新しい感性が共存している点にあります。戦災を免れた木造の長屋や商家が今も暮らしの中に息づいており、それらの建物をクリエイターや料理人たちが魅力的なスポットへと生まれ変わらせています。チェーン店だけでは味わえない、個性的で温かみのあるお店に出会えるのが、この街の散歩の醍醐味です。
まずは北千住駅の西口からスタート。駅前の「きたろーど1010」を進み、脇にある狭い小道へ分け入ることで、喧騒から切り離された静かで不思議な散策が始まります。
路地裏を曲がって最初に見えてくるのが、温かみのある暖簾が揺れる あさり食堂。木の温もりを感じる店内では、手間ひまをかけた手ごねハンバーグや、ヘルシーでボリュームのある日替わり定食がいただけます。美味しいごはんと心休まる静かなBGMが、歩き旅の始まりを豊かに彩ってくれます。
人一人がやっと通れるほどの狭い路地の突き当たりにあるのが、看板カフェの わかば堂 です。一歩足を踏み入れると、アンティーク調のランプが手元を優しく照らし、時間がゆっくりと流れているような心地よさに包まれます。パティシエ自慢のケーキやキッシュを食べながら、日常の忙しさを少しの間忘れてみませんか。
続いて商店街を北へ少し進むと現れる、ひときわ個性的な外観のカフェが Sd Coffee(エスディコーヒー) です。レトロな電飾や駄菓子屋のような看板、およびオリジナルの牛乳瓶で提供されるシェイクやミルク珈琲は遊び心いっぱい。散歩の合間の楽しいクールダウンにぴったりです。
散歩の締めくくりは、さらに西の静かな住宅街へと向かい、銭湯ファンの聖地である タカラ湯 へ。ここの自慢は何と言っても、歴史ある日本庭園です。池には美しい錦鯉が泳ぎ、四季折々の緑が広がります。歴史を感じる湯船で手足を伸ばし、庭を愛でながら涼む縁側は、まさに極上の贅沢そのものです。
北千住の路地裏のお店はどこも小さめで人気があるため、土日のランチ時は行列ができることも珍しくありません。午前11時半頃から早めに動き出すとスムーズに入店しやすくなります。また、タカラ湯の営業時間は15:00〜23:00(毎週金曜定休)のため、お昼にグルメを満喫してから、夕方の開店と同時に湯船に飛び込むスケジュールが一番の王道コースです。
Q. 散策ルート全体の所要時間はどのくらいですか?
A. 歩く時間そのものは約20〜30分程度ですが、ランチやお茶、タカラ湯での入浴を含めると、3〜4時間ほどかけてゆっくり楽しむのが最適です。
Q. タカラ湯の日本庭園は男湯と女湯のどちらから見られますか?
A. 縁側から見事な日本庭園をダイレクトに眺められるのは「男湯」側です。ただし、女湯側にも落ち着いた中庭があり、季節ごとのイベント等で入れ替えが行われることもあるため、事前に公式サイト等をご確認ください。
Q. 路地裏は初めてでも迷わずに歩けますか?
A. 北千住の路地裏はまるで迷路のように細く入り組んでいます。ですが、それこそがこの街の魅力。地図アプリや本ガイドの情報を参考に、寄り道をする感覚で歩くのがおすすめです。
Q. 銭湯に行く際の持ち物は何が必要ですか?
A. タカラ湯にはシャンプーやボディソープの備え付けがあります。タオルは有料でのレンタル・販売があるため、手ぶらで立ち寄ることも可能です。