東京でのお部屋探しにおいて、多くの方が頭を悩ませるのが「1DKと1LDKのどちらを選ぶべきか」という問題です。ワンルームや1Kからのステップアップを検討している単身者の方や、在宅勤務が増えてワークスペースを確保したい方、あるいはパートナーとの同棲をスタートさせる方にとって、この2つの間取りは常に比較の対象となります。

しかし、単に「1LDKの方が広くて家賃が高い」という漠然としたイメージだけで選んでしまうと、入居後に「家具を置いたら動線が塞がってしまった」「テレワーク中の生活音が気になって集中できない」「家賃差額に見合うメリットを感じられない」といった後悔につながりかねません。不動産の表示規約における定義から、実際の平米数、生活動線、そして都内のリアルな家賃相場までを正しく把握することが、納得のいく住まい選びへの第一歩となります。

本記事では、都内で数多くの賃貸仲介を手がけてきた宅地建物取引士の視点から、1DKと1LDKの根本的な構造の違い、生活シーン別の使い勝手、初期費用を含むコストパフォーマンスの差を徹底的に掘り下げて解説します。

30秒でわかる結論・要点まとめ
  • 【結論】 単身で費用を抑えつつ寝室を分けたいなら1DK(28〜35㎡)、テレワーク常態化や同棲で快適な生活空間・独立性を求めるなら1LDK(38〜50㎡)が最適解となります。
  • 【家賃/費用】 都内全域の家賃差は月額約2.5万〜4.5万円。初期費用(敷金・礼金・仲介手数料等)では約12万〜25万円前後の開きが生じるため、年間コストで30万〜50万円以上の差となります。
  • 【失敗回避の要点】 「DK」「LDK」の表記だけに惑わされず、ダイニング部分の有効有効幅、柱・梁の出っ張り、キッチンの作業スペース、遮音性を内見時にメジャー持参で確認することが不可欠です。

1DKと1LDKの根本的な違い|不動産公正取引協議会の基準と広さの実態

DKとLDKの法的な違いはキッチンスペースの畳数基準にあります。居室が1つの場合、4.5畳以上8畳未満がDK、8畳以上がLDKと定められており、家具配置の自由度を大きく左右します。

DKとLDKの法的な広さ基準(居室数別の最低畳数)

間取り図に記載されている「DK(ダイニング・キッチン)」と「LDK(リビング・ダイニング・キッチン)」という表記は、不動産業界が感覚的に名付けているわけではありません。公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会が策定した「特定用語の使用基準」によって、明確な畳数の下限が定められています。

居室が1部屋(寝室となる部屋が1つ)の場合、キッチンのあるスペースが「4.5畳以上8畳未満」であれば1DK、「8畳以上」であれば1LDKと表記しなければなりません。なお、不動産の表示基準において1畳は「1.62㎡以上の内法面積」と定められています。つまり、1DKの食事スペースは概ね7.3㎡〜13.0㎡未満、1LDKの居間兼食事スペースは13.0㎡以上となります。居室が2部屋以上になると基準が上がり、DKは6畳以上、LDKは10畳以上が必要とされますが、1部屋構成の賃貸物件においては「8畳(約13㎡)」が境界線となると覚えておくのが基本です。

専有面積のリアル(25㎡〜45㎡のボリュームゾーンと壁芯面積)

畳数基準と同時に着目すべき重要な要素が、物件全体の専有面積(平米数)です。都内の賃貸市場において、1DKの専有面積は概ね25㎡〜35㎡程度がボリュームゾーンとなっており、1LDKは35㎡〜50㎡程度が主流となります。ここで注意したいのが、稀に見られる「28㎡前後の非常にコンパクトな1LDK」です。

法律上の基準である8畳を確保していても、廊下や浴室、トイレなどの水回り設備に面積を取られている場合、寝室となる洋室が3畳台から4畳程度しか取れないケースがあります。さらに、日本の賃貸広告に記載される専有面積は、壁の中心線で測る「壁芯(へきしん)面積」で表記されるのが一般的です。実際の居住スペースとなる「内法(うちのり)面積」は、壁の厚み分だけ専有面積よりも5%〜8%ほど狭くなるため、30㎡の表記であっても実際の内寸は28㎡前後となる点に留意が必要です。

建築年代による設計思想の違い(バブル期の1DKと現代の1LDK)

1DKと1LDKを比較するうえで見逃せないのが、物件が建築された年代による設計思想の相違です。1DKという間取りは、1980年代後半から1990年代のバブル期からその直後にかけて大量に供給されました。当時の単身者向けマンションは「食事をする場所(DK)」と「就寝する場所(洋室・和室)」を機能的に分離することを主目的としており、キッチンは壁付け型で居室の広さは4.5畳〜6畳が標準的でした。

一方、2000年代以降に主流となった1LDKは、ライフスタイルの多様化と在宅時間の長時間化を背景に設計されています。対面式キッチン(カウンターキッチン)の導入や、ウォークインクローゼットの設置、リビングと寝室をスライディングスクリーンで開放的に一体化できる間仕切り構造など、現代の居住ニーズに合わせたゆとりあるプランニングが特徴です。そのため、1DKは築年数が30年前後の築古物件が多く、1LDKは築浅・新築物件の割合が高いという傾向があります。

平米単価と空間効率:なぜ同じ平米数でも体感の広さが異なるのか

専有面積が同じ35㎡であっても、1DKとして設計された部屋と1LDKとして設計された部屋では、体感的な広さや家具配置の難易度が大きく異なります。その理由は、デッドスペースの割合と間口(部屋の幅)にあります。1DKの場合、玄関からDK、DKから居室へと続くドアの開閉スペースや動線が複数発生するため、実際に家具を配置できる有効壁面が少なくなりがちです。

対して、長方形の空間を効率よくゾーニングした1LDKでは、引き戸(スライドドア)を採用することでドアの軌道スペースを削減し、視覚的な抜け感を演出している物件が多く見られます。また、梁(はり)や柱が室内に張り出している構造(アウトフレーム工法ではない物件)では、表記平米数ほどの広さを活用できないことも珍しくありません。図面上の数字だけに頼らず、家具の配置がイメージできる長方形の有効空間がどれだけ確保されているかを見極めることが肝要です。

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都内主要エリアにおける1DKと1LDKの家賃相場比較

都内での1DKと1LDKの家賃差は月額約2.5万〜4.5万円です。築古リノベーションの1DKを上手に選ぶことで、利便性の高い都心近接エリアでも住居費を大幅に抑えられます。

都心3区・城南・城西・城東・城北エリア別の相場データ

東京都内の賃貸相場は、エリアによって大きな価格勾配が存在します。港区・千代田区・中央区の都心3区では、1DKであっても13万〜16万円台、1LDKとなれば22万〜30万円超が相場となります。一方で、城東エリア(墨田区・江東区・足立区・葛飾区)や城北エリア(北区・荒川区・板橋区)に目を向けると、1DKなら7万〜10万円前後、1LDKでも11万〜15万円台と、手頃な物件の選択肢が格段に広がります。

以下の表は、都内主要エリアにおける1DKおよび1LDKの標準的な家賃相場、平米単価、初期費用目安をまとめたものです。敷金1ヶ月・礼金1ヶ月・仲介手数料1ヶ月・前家賃1ヶ月・保証料0.5ヶ月・火災保険および鍵交換代を含む、一般的な契約条件を想定して算出しています。

横スクロールで表全体を表示できます →
エリア区分(代表駅例)1DK相場(28〜33㎡)1LDK相場(38〜45㎡)平米単価目安初期費用概算差額
都心3区(六本木・日本橋)14.5万〜17.5万円23.0万〜32.0万円5,500〜7,000円/㎡約40万〜65万円差
城南エリア(目黒・三軒茶屋)12.0万〜14.5万円18.5万〜24.0万円4,200〜5,300円/㎡約30万〜45万円差
城西エリア(荻窪・中野)10.0万〜12.5万円15.0万〜19.0万円3,600〜4,500円/㎡約22万〜32万円差
城北エリア(赤羽・十条)8.5万〜10.5万円12.5万〜16.0万円3,000〜3,800円/㎡約18万〜26万円差
城東エリア(北千住・錦糸町)8.0万〜10.5万円12.0万〜15.5万円2,900〜3,700円/㎡約18万〜25万円差

家賃差2万〜4万円が家計に与えるインパクトと損益分岐点

都内全域で見ると、同エリア・同水準の立地における1DKと1LDKの家賃差は月額およそ2.5万円から4.5万円程度となります。年間換算では30万円から54万円、更新までの2年間では60万円から108万円もの固定費の差が発生します。さらに、賃貸借契約時には家賃をベースに敷金・礼金・仲介手数料が計算されるため、初期費用段階でも大きな開きが生じる仕組みです。

この家賃差額を正当化できるかどうかは、「居住空間に何を求めるか」という価値観によって分かれます。例えば、休日の大半をリビングのソファでくつろいで過ごす方や、大型のモニターを2台並べた本格的なテレワークデスクを設置したい方であれば、月額3万円の追加投資は十分に回収できる生活の質をもたらします。一方で、平日は深夜までオフィスで働き、自宅は基本的に睡眠と身支度のみという方であれば、1DKを選んで浮いた年間数十万円を貯蓄や自己投資、趣味に充てる方が経済的合理性は高くなります。

築古リノベーション1DKという選択肢の経済合理性

近年の都内賃貸市場において、非常にコストパフォーマンスが高い選択肢として注目されているのが「1980年代〜1990年代築の1DKリノベーション物件」です。外観や共用廊下には多少の経年劣化が見られるものの、専有部分の水回りが新品に交換され、フローリングや壁紙が一新された物件が数多く流通しています。

こうした物件は、新築や築浅の1LDKと比べて家賃が20%〜35%ほど割安に設定されているケースが多く、人気路線の主要駅から徒歩5分圏内という好立地で見つかることも珍しくありません。設備面での妥協点を最小限に抑えつつ、立地の利便性と家賃の抑制を両立させたいスマートな賃貸選びにおいて、リノベーション1DKは有力な候補となります。

1DKタイプ(28〜33㎡)

コストパフォーマンス・実用性重視

  • 都心部や駅近でも家賃8万〜11万円台に抑制可能
  • 食事空間と寝室が分かれ1Kより生活メリハリが向上
  • 築古リノベ物件なら設備が新しく住居費を大幅削減
固定費を抑えつつ立地や機能性を重視したい単身者向け
1LDKタイプ(38〜45㎡)

居住快適性・ライフスタイル重視

  • ソファやダイニングテーブルを配置できる本格リビング
  • テレワークとプライベート空間の完全分離が容易
  • 二人暮らしでもプライバシーが保たれる充実の収納力
在宅ワーク中心の単身者や快適に同棲を始めたいカップル向け
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単身テレワーク・同棲における生活動線とレイアウトのリアル

生活動線の快適性は「音と視線の遮断」に直結します。テレワーク時のWeb会議環境や同棲時の生活時間差を吸収できるかが、間取り選びの重要な分かれ道となります。

単身者のテレワーク環境:Web会議の背景とワークスペースの独立性

在宅勤務が定着した現代において、間取り選びで最も失敗しやすいのがワークスペースの確保です。1DKの場合、キッチンスペース(5〜6畳)にデスクを置くと調理スペースや冷蔵庫への動線を塞いでしまうため、基本的には居室(洋室)内にベッドとデスクを同居させる配置になります。この場合、1Kとレイアウト上の変化が少なくなり、Web会議のカメラにベッドや寝具が映り込みやすいという課題が生じます。

一方、1LDKであれば、LDKの一角に専用のワーキングデスクを常設し、洋室を完全なベッドルームとして運用できます。食事、仕事、睡眠の3つのシーンを空間的に切り離せるため、在宅ワーク特有の「オンとオフの境界線が曖昧になるストレス」を構造的に解消できます。また、急な来客やオンライン商談の際にも、プライベートな寝室のドアを閉めておくだけで生活感を完全に隠せるメリットは非常に大きいといえます。

二人暮らし(同棲)での生活リズムのズレと睡眠環境の防音性

カップルや新婚での同棲において、1DKを選ぶ際には強い注意が必要です。法的には1DKでも二人入居相談可能な物件は存在しますが、生活リズムが少しでも異なるカップルの場合、深刻なストレス要因となり得ます。例えば、片方が夜勤や残業で遅く帰宅した際、1DKの間取りでは玄関から入ってすぐにDKがあり、そのすぐ隣が寝室となっているため、深夜のシャワー音、ドライヤーの音、冷蔵庫の開閉音、電子レンジの加熱音がダイレクトに寝室へ伝わってしまいます。

1LDKであれば、玄関から廊下、水回り、LDK、そして寝室というように緩衝地帯を設けたレイアウトが多く見られます。パートナーが先に寝静まった後でも、もう一方がLDKで気兼ねなくテレビを見たり食事を取ったりできるため、お互いの睡眠の質を損なうことがありません。同棲生活の円満な維持という観点からは、最低でも38㎡以上の1LDKを選択することが強く推奨されます。

キッチン設備と自炊環境:2口コンロ・作業台・冷蔵庫置き場の寸法

料理の頻度が高い方にとって、キッチン周りの寸法差は日々の生活満足度を大きく左右するポイントです。1DKの物件は、幅120cm〜150cm程度のコンパクトキッチンが設置されていることが多く、2口ガスコンロであってもシンクとコンロの間のまな板スペース(調理作業台)が20cm〜30cm程度しか確保されていないケースが目立ちます。また、冷蔵庫置き場も幅60cm以下の単身用冷蔵庫しか想定されていない場合があります。

対する1LDKでは、ファミリータイプと同等の幅180cm〜210cmのシステムキッチンや対面カウンターが備え付けられている物件が多く、大型の3ドア・5ドア冷蔵庫や食器棚を並べて置くスペースが計画的に設計されています。2人で並んで料理をするスペースも十分に確保できるため、自炊を楽しみたいカップルや料理好きな単身者には1LDKのキッチン設備が圧倒的に適しています。

収納力と家具配置:ウォークインクローゼットやデッドスペースの罠

居住スペースの広さと同じくらい重要なのが、収納の総容量(奥行きと高さ)です。1DK物件に多いのは、居室内に設けられた幅1間(約180cm)・奥行き60cm程度の一般的なクローゼット1カ所のみという構造です。単身者であっても、季節物の衣類、スーツケース、布団、日用品のストックなどをすべて収めるには手狭になり、結果として居室内にハンガーラックや収納チェストを買い足すことになり、有効面積を狭めてしまいます。

多くの1LDK物件では、洋室にウォークインクローゼット(WIC)や大容量のシューズインクローゼット(SIC)、廊下の物入れなどが標準装備されています。荷物をすべて収納内に収めることで、居住空間に無駄な家具を置かずに済み、すっきりとしたインテリアを維持できます。内見時には、居室の畳数だけでなく、収納内部のパイプハンガーの長さや棚板の可動性、奥行きを必ず計測することが失敗を防ぐ秘訣です。

同棲推奨平米数
40㎡以上

互いのプライバシーと収納量を確保するための必須基準

都内家賃差額平均
+3.2万円

同エリアにおける1DKと1LDKの月額家賃の標準的な開き

キッチン平均間口
195cm

1LDK標準のシステムキッチン。1DK平均(140cm)を凌駕

在宅ワーク満足度
92%

寝食分離と独立デスク環境が整う1LDK入居者の満足度

契約前に知っておくべき初期費用と審査・契約時の落とし穴

賃貸の契約初期費用は家賃の4.5〜5.5倍が相場です。1DKと1LDKでは初期費用だけで15万〜25万円以上の開きが生じ、同棲時は入居審査の基準も厳格化します。

敷金・礼金・仲介手数料・保証料の総額シミュレーション

賃貸物件を契約する際の初期費用は、敷金・礼金だけでなく複数の項目で構成されています。一般的に初期費用の総額は「月額家賃+共益費」の4.5倍から5.5倍程度が標準的な相場です。したがって、家賃が3万円異なるだけで、契約時の初期費用は約15万円前後も変動することになります。

以下の表は、都内で一般的な条件(家賃相場に基づき、1DKを月額9.5万円・管理費1万円、1LDKを月額13.5万円・管理費1.5万円と設定)において、契約時に発生する初期費用の詳細内訳を比較した試算です。不要な付帯費用が含まれていない適正な見積もりを基準としています。

横スクロールで表全体を表示できます →
費用項目計算基準1DKモデル(家賃9.5万/共益1万)1LDKモデル(家賃13.5万/共益1.5万)
前家賃・共益費入居翌月分(1ヶ月分)105,000円150,000円
敷金家賃1ヶ月分95,000円135,000円
礼金家賃1ヶ月分95,000円135,000円
仲介手数料家賃1ヶ月分+税104,500円148,500円
賃貸保証会社初回保証料総賃料の50%52,500円75,000円
火災保険料(家財保険)2年間一括(単身/2人)18,000円22,000円
鍵交換費用実費(シリンダータイプ)22,000円22,000円
初期費用概算合計日割り家賃除く492,000円687,500円

同棲入居における賃貸入居審査の基準(連名契約・同居人審査)

単身で1DKや1LDKを借りる場合、入居審査の基本基準は「手取り月収の3分の1以内の家賃(額面年収の36分の1)」となります。例えば家賃12万円の物件であれば、年収430万円以上が目安です。しかし、カップルでの同棲を目的に1LDKを契約する場合、審査基準は単身契約よりもやや複雑化します。

管理会社やオーナーによっては、婚約状態にない未婚カップルの入居に対して「将来的な関係解消による退去リスク」を警戒する傾向があります。このため、「代表者1名による契約(もう1名は同居人登録)」にするか、「2名での連名契約(双方が連帯債務を負う)」にするか、あるいは「連帯保証人をそれぞれ立てる」ことを求められる場合があります。審査をスムーズに通過するためには、契約形態ごとのメリット・デメリットを事前に理解し、2人の収入証明書類を速やかに提出できる準備を整えておくことが大切です。

付帯費用の見極め方:害虫駆除代や24時間サポートの任意性

賃貸借契約の見積書を受け取った際、必ず詳細を確認すべきなのが「不動産会社が独自に上乗せしている付帯商品」です。一般的な項目として「室内消毒・害虫駆除代(1.5万〜3万円)」「24時間安心サポート費用(1.5万〜2万円)」「消臭除菌施工代」「簡易消火器代」などが計上されていることがあります。

これらの項目の多くは、法律で加入が義務付けられているものではなく、借主側で加入可否を選択できる任意項目であるケースが大半を占めます。もし不要と感じた場合は、契約手続きの前に「この項目は外すことが可能でしょうか」と担当者に確認することで、初期費用を数万円単位で削減できる可能性があります。見積もりの透明性を確認することは、信頼できる不動産会社を見極める重要な試金石となります。

宅建士のプロ視点

同棲・テレワーク用1LDKで盲点となりやすい「契約アンペア数」と「エアコン先行配管」

単身用から1LDKへステップアップする際、特に築年数が経過した物件で注意したいのが「電気容量(契約可能アンペア)」です。テレワーク用PCと大型ディスプレイ、エアコン、電子レンジ、ドラム式洗濯乾燥機を同時に稼働させると、30A契約ではブレーカーが落ちるリスクが高まります。物件全体の受変電設備の関係で40A以上に増設できない物件もあるため、内見時に分電盤の主幹容量を必ず確認しましょう。また、洋室にエアコン用の配管穴や専用コンセントがあるかも重要です。先行配管がなされていない部屋では、エアコンの設置自体が物理的に不可能なケースが存在します。

Sorai Tokyo 専任エディトリアルチーム / 宅地建物取引士監修

後悔しない部屋選びのチェックリストと実践ステップ

間取りの失敗は図面だけで判断することから始まります。内見時の動線計測からポータルサイトのおとり物件対策まで、体系的なステップを踏むことが成功への近道です。

内見時に必ず測るべき5大寸法(梁下・搬入経路・冷蔵庫幅など)

内見時には、部屋全体の広さに目を奪われることなく、持参したコンベックス(メジャー)で主要箇所の実測を行うことが不可欠です。図面上の数字と実際の有効寸法には必ず差異が生じるため、以下の5大寸法は確実に測定してください。

第1に「冷蔵庫置き場の幅と奥行き」、特にキッチンドアの開閉時に身体が通るクリアランス(最低60cm)が残るかを確認します。第2に「洗濯機パンの内寸と水栓の高さ」、ドラム式洗濯機を導入する場合は幅64cm×奥行64cm以上のパンと、給水栓までの高さが110cm以上必要となります。第3に「居室の梁下(はりした)高さ」、天井が高く見えても梁が出っ張っていると大型本棚や背の高いクローゼットが配置できません。第4に「エレベーターや共用階段の搬入開口幅」、室内に入っても階段の踊り場を曲がりきれないケースがあります。そして第5に「カーテンレールの総幅と床までの高さ」、既製品カーテンが適合するかを確認しておくことで、入居初日の生活立ち上げが格段にスムーズになります。

01

生活要件の言語化

テレワーク頻度・自炊度・同居人の生活時間を整理

02

URLスピード診断

気になる物件URLをLINEで送信し空室と適正費用を確認

03

動線・設備の実測内見

梁下・搬入経路・アンペア数・水回りの使い勝手を現地検証

04

スマート申込・契約

付帯費用を精査した適正見積もりで無駄なく契約締結

ポータルサイト閲覧時の「おとり物件」見極めとURL診断の活用

SUUMOやHOME'Sといった大手ポータルサイトで物件を探していると、「周辺相場より明らかに2万〜3万円安い」「築浅で駅徒歩3分なのに敷金礼金ゼロ」といった極端に好条件な物件を見かけることがあります。こうした物件の中には、すでに成約済みであるにもかかわらず掲載が放置されていたり、集客のために実在しない条件で掲載されたりしている、いわゆる「おとり物件」が一定数混ざっています。

おとり物件に引っかかってしまうと、店舗に来店した直後に「つい先ほど別の方の申し込みが入ってしまいました」と告げられ、希望と異なる高額な別物件を勧められるといった時間的な損失を被ることになります。無駄な来店や個人情報の登録を避けるためには、気になる物件を見つけた段階で、信頼できる不動産会社のLINE窓口に物件URLを送り、業者間流通データベース(レインズ等)でリアルタイムの募集状況を直接照会してもらう手法が極めて有効です。

自分に最適な間取りを決めるための意思決定フローチャート

最終的に1DKと1LDKのどちらを選ぶべきか迷った際は、以下の3つの判断基準に沿って整理することをおすすめします。

まず第1の基準は「在宅ワークの頻度」です。週に3日以上テレワークを行い、かつWeb会議で発言する機会が多い場合は、迷わず1LDKを選ぶべきです。第2の基準は「入居人数と生活リズム」です。2人暮らしで起床・就寝時間が異なるカップルであれば、生活音による摩擦を防ぐために1LDKが必須となります。一方、単身者で出社がメイン、または自炊をあまりせず外食中心という方であれば、1DKを選択することで月々の固定費を大幅に抑え、都心近接エリアでの暮らしをスマートに楽しむことができます。ご自身のライフスタイルと長期的な収支計画を照らし合わせ、優先順位を明確にすることが肝要です。

まとめ:ライフステージに合わせた賢い間取り選びとSorai Tokyoのサポート

1DKと1LDKの選択は、単なる広さの差ではなく「時間・費用・快適性」の優先順位付けです。プロの視点を味方につけて納得の住まい選びを実現しましょう。

1DKと1LDKには、それぞれに明確な強みと適したライフスタイルが存在します。月々の住居費を堅実にコントロールしつつ、睡眠スペースと食事スペースを機能的に分けたい単身者には、コストパフォーマンスに優れた1DKが魅力的な選択肢となります。他方で、日々の在宅ワーク環境を妥協したくない方や、パートナーと長く快適な同棲生活を育みたいカップルにとっては、ゆとりあるリビングと高い遮音性・収納力を備えた1LDKが、家賃差額以上の豊かな日常をもたらしてくれるはずです。

賃貸借契約で後悔しないためには、図面上の畳数や平米数という数字の表面だけでなく、実際の生活動線、キッチンの作業性、梁や柱の形状、そして不要な付帯費用が含まれていない適正な初期費用総額をしっかりと把握することが何よりも大切です。

「ソライ東京(Sorai Tokyo)」では、都内全域の賃貸物件や非公開情報の中から、お客様一人ひとりのライフステージやご予算に寄り添った最適な間取り選びを親身にサポートしています。大手ポータルサイト(SUUMOやHOME'Sなど)で見つけた気になるお部屋のURLを公式LINE(@soraitokyo)にお送りいただくだけで、専任のAIコンシェルジュが24時間いつでもスピーディーに最新の空室状況をお調べいたします。さらに、不要なオプション費用を省いた透明性の高い適正見積もりの提示や、他社見積もりのセカンドオピニオン診断もすべて完全無料で対応しています。電話番号の登録やご来店は不要で、しつこい営業電話も一切ございません。まずは概算費用をサクッとセルフ試算してみたい方は、WEB上で10秒で完結する「初期費用シミュレーター(/quote)」もぜひお気軽にご活用ください。理想の東京ライフの実現に向けて、ソライ東京が温かくサポートいたします。

よくある質問(FAQ)

Q1DKに二人暮らし(同棲)で住むことは法的に可能ですか?

A法律上、1DKに二人で入居すること自体に制限はありません。ただし、賃貸物件ごとの管理規約やオーナーの意向により「単身者限定」と定められている物件も多く存在します。「二人入居可」と明記されている物件であれば同棲は可能ですが、生活時間帯のズレによる騒音問題や収納不足がストレスになりやすいため、長期的な同居を前提とする場合は38㎡以上の1LDKを選択されることを推奨します。

Q1LDKの家賃は1DKと比べてなぜこんなに高いのですか?

A家賃の差には、単なる面積の広さ(専有面積の差)だけでなく、建物の築年数と設備仕様の違いが大きく反映されています。1DKは1980〜1990年代に多く建てられた築古物件の比率が高く、1LDKは2000年代以降に建てられた築浅物件が主流です。1LDKにはカウンターキッチン、追焚機能付き浴室、浴室乾燥機、オートロック、宅配ボックスなどの最新設備が標準装備されているケースが多く、設備グレードの差が家賃差額(2万〜4万円)の要因となっています。

Q他社ポータルサイトで見つけた物件の見積もりが高いのですが安くできますか?

A賃貸の見積書には、不動産会社によって「室内消毒代」「害虫駆除代」「消臭施工代」「簡易消火器代」「高額な鍵交換代」といった任意の付帯商品が上乗せされているケースが多々あります。これらは任意項目であることが多いため、外すことで初期費用を数万円削減できる可能性があります。ソライ東京の公式LINEに物件情報や他社見積書をお送りいただければ、不要な費用を省いた適正な初期費用を無料で診断いたします。

執筆者:Sorai Tokyo 編集部(宅地建物取引士 監修)

執筆者:Sorai Tokyo 編集部(宅地建物取引士 監修)

足立区・葛飾区など東京城東エリアの住まい選びと生活QOL向上を専門とする不動産コンサルティングチーム。宅地建物取引士の専門知識に基づき、初期費用の適正化や地域の住みやすさ、失敗しないお部屋探しのポイントをわかりやすくお届けします。